糖質制限で体が疲れにくくなるって本当?
糖質制限をすることに現れる体の変化の一つとして、「疲れにくくなる」というものがあります。
しかし、多くの方にとっては糖は脳のエネルギー源であり、「むしろ糖質を減らすと疲れやすくなるのでは?」と思っている方も多いかもしれません。
では、なぜ糖質制限をすることによって、疲れにくい体になるのでしょうか?
血糖値の変化を抑えられるから
一番大きいと思われるのが、この「血糖値の変化を抑える」ことによる効果です。
ほとんどの人はふだんの食事でたくさんの糖質をとることにより、急激な血糖値の上下運動をしています。血糖が大幅に変わると、その変化から体が疲れてしまいます。
血糖値の急激な上下は血管を傷つけるおそれもありますので、病気の原因にもなります。また、炭水化物を多くとった食後に眠くなった経験のある人も多いと思いますが、それも糖質を取ったことがやはり主な原因です。
自分は糖質制限を続けていますが、「体が疲れにくくなったか?」と聞かれるとそれは急激な変化ではないため、正直自信を持って「疲れにくくなった!」とは言えません。もしかすると、少しづつ疲れにくくなっていっている可能性はありますが。
しかし、自信を持って言えるのは「食後の眠気がなくなった」ということです。これまでは、夕食後などは食後にかなり眠くなってしまい、困っていました。しかし、糖質制限を始めてからはその眠気がなくなりました。
それまでは「ごはんの量が多いこと」が眠くなる原因だと思って、夕食の量を減らしたりして効果がなかったのですが、やっぱり糖質が眠気の原因だったと気が付きました。
糖質をエネルギー源としなくなる
多くの人が人間のエネルギー源と考えている糖は、実はほかのエネルギー源に代替可能です。
それはケトン体というもので、これは糖のかわりになるだけでなく、糖よりも優れたエネルギー源です。普段は糖をとっているためこれが使われることはないのですが、糖質制限を行えばケトン体をエネルギー源として使うようになります。
まず、糖は摂った直後はエネルギー源としての効果を発揮するのですが、その後すぐにその効果を失うという性質があります。つまり、エネルギー源としてスタミナがないんですね。
ですから、トータルで考えるとむしろ糖を摂らないほうが良かった、とも言えます。
しかし、ケトン体はエネルギー源としての寿命が長く、スタミナが長いんですね。そのため、ケトン体をエネルギー源としている人は疲れにくい体になる、というわけです。